アドルフォ・ニコラス神父様(84才)帰天の報を受けて

2020年5月21日

カトリック目黒教会
主任司祭 宮下 良平 神父

上智大学の神学部と東京カトリック神学院で長く「組織神学」、「秘跡論」を教えられ、イエズス会日本管区長、イエズス会東アジア・オセアニア地区長を歴任された後、イエズス会総長に選ばれて2008年から2016年まで総長をされたアドルフォ・ニコラス神父様が、5月20日(水) 84才で帰天されました。

総長を80才で退任されてからは、フィリピンの大学で教えられた後に日本に戻られて、石神井のイエズス会ロヨラハウスで療養生活をされていました。昨年の教皇様訪日の際には、無理を押して上智大学まで行き、同じイエズス会士のフランシスコ教皇様に最後の謁見をされたということを聞いておりました。

ニコラス神父様は、私が神学校時代における恩師の一人であり、霊的指導司祭でした。そして、司祭になってからも教会における司牧や典礼に関する助言をいろいろいただき、黙想指導をお願いしたこともあり、大変お世話になっておりました。また、2015年の3月には、前職の関係でローマに行った際、イエズス会総本部を訪ねて、総長をされていたニコラス神父様とお目にかかる機会があり、親しくお話しさせていただいたことを思い出しております。

また、ニコラス神父様は目黒教会敷地内にある「東京カトリック国際センターCTIC」の目黒事業所長を2000年4月から2004年6月まで歴任されていました。その間、目黒教会の司祭館に居住されていましたので、信徒の皆様とも話を交わされたことがあるかと思います。

ニコラス神父様が日本での宣教のために生涯をお捧げしてくださったことに、あらためて感謝申し上げます。そして、神学校においてニコラス神父様から学び、司祭叙階を受けて全国のそれぞれの教会で働いている多くの司祭方も、ニコラス神父様への感謝の祈りをお捧げしていることと思います。

皆様も、ニコラス神父様の永遠の安らぎをお祈りくだされば幸いです。

 

ニコラス神父様と一緒に
(2015年3月バチカンのイエズス会総本部屋上にて)

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